JUGEMテーマ:アート・デザイン
いつ訪ねても感動する美術館です
フェルメール、来る
2011年6月11日〔土〕−8月28日〔日〕
オランダ・フランドル絵画のコレクションで知られるシュテーデル美術館〔ドイツ・フランクフルト市〕が所蔵しているフェルメールの数少ない作品の中から一点を観ることができました。
地理学者 ヨハネス・フェルメール
フェルメール以外にはオランダ・フランドルの歴史画や肖像画・風俗画・風景画などが展示されています。
彼のような絵を描いている作品は他にも何点かありましたが、やはり構図と「窓からの光」のとらえかたは彼独特なものでした。
どちらかといえば他の絵は暗く見えにくいのですが、フェルメールは「見えない闇を描く」ことをやめた初めての画家だったのかもしれません。
彼が絵に描いた部屋は2つしかなく、窓のある部屋の構図を「どうしたら美しく見える」のかを考えていたことがわかります。
フェルメールはオランダ・デルフトの町からほとんど出ることはなく、11人の子供の父親だったので、きっと絵と向き合う時間が「唯一癒しの時間」になっていたのではないでしょうか。
自分の好きな「何かを見つけた人」は幸せですね。
今も私たちは彼の絵に描かれている「光」に感動することができます。
デルフトの旧教会の内部
ヘンドリク・ファン・フリート
1660-63年頃
合金の盆の上の果物とワイングラス
アブラハム・ミフノン
1663−64年頃
この静物画にはチューリップが描かれてはいませんが、チューリップが描かれている作品が多くありました。オランダのアムステルダムでは高価な値段で売買され、「チューリップバブル」が起こり、フェルメールの絵の100倍もの値段がつけられて売買されていた時期がありました。
17世紀の「地球儀や天球儀・地図・コンパス」など珍しいものも展示されていました。
17世紀、日本は江戸時代なので地球儀の中の小さな点のような日本を見て、当時の人たちは驚いたのではないでしょうか。
今でも「小さな島国」に変わりはありませんが、清潔で礼節のある民族に変わりはなく、職人技の確かさや日本文化の質の高さを他の国の人にもっとわかってもらえるといいのですが。
この静物画にはシャンパンフルートといわれれる縦に長いシャンパングラスが描かれていました。
絵葉書にはワイングラスと書かれていましたが、17世紀にはこんな細長い形のワイングラスでワインを飲んでいたのでしょうか?
日常生活を描いた風俗画から当時「使われていた器やグラス」着ていた衣装などから「宝石や真珠のデザインと輝き」も伝わってきて目に残りました。
リチャード・セラ「ダブル・コーンズ」
美術館の前庭にあるこの作品に会うのも楽しみです
アメリカを代表する現代アーティスト
アメリカNYにあるDia Beacon〔ディア・ビーコン〕で観た彼の巨大な鉄の作品を観たとき、鋼鉄の冷たいイマージはなく「カーブした柔らかい線」に優しさを感じました。
この作品の前で鉄が使われている作品になぜか「惹かれる自分」に気づきました。
豊田市美術館の作品も同じ鉄ですが、この「錆色〔さびいろ〕とフォルムの美しさ」にいつも感動します。
この作品を撮ると空が切り取られて迫ってきます。
この空も作品の一部になっているように感じます。
鉄の「錆びた色と空のブルー」のコントラストが美しい
お天気だったらもっと空のブルーが強く美しいのですが・・・・
是非お天気の日に出かけて見てください。
他にも2点作品が置かれています。
ソル・ルウィットの「柱のある立体」とウイリッヒ・リュックリームの無題「立方体」も緑の芝生の中にたたずんでいます。
もう一つ好きな場所はベンチ
よく手入れされた芝生を歩いてベンチでしばし休憩
目の前にある噴水?を見ながら、この美しい美術館の建物をゆっくりと眺めます。
この美術館は豊田市民の宝物ですね。
アートに関心がない人でもこの「庭」を訪ねるだけでも価値があるのでは。
最後はミュージアムショップへ
このショップの「アート関係の本」は厳選されていて、読んでみたい本ばかりでいつも迷います。
古くて美しいもの 古美術入門 関美香 著
今回はアメリカ在住の長女と合流して、7月10日から出かけるアメリカ・NYとロングアイランドにある避暑地イースト・ハンプトンの旅のために購入。
たぶん飛行機の中で読み終えてしまうのですが、海外に行くといつも「日本的なもの」が恋しくなります。
又このブログで「アメリカの旅」も紹介できたらと思っています。
もう一箇所にもベンチが対で置かれています。
芝生とのバランスがうつくしい配置です。
フェルメールの絵とフランドル絵画を見て心を充分満たした後は夕食が楽しみです。
旅以外で夕食を外食することはあまりなく、どんなに忙しくしていても、できるだけ「家ご飯」を作ります。
我が家の夕食はけっしてご馳走ではないのですが、旬のものを簡単に味付けして、できるだけ手をかけないでおいしいものを食べたいと思っています。
生きていくためだけに食べるのではなく「家族と食事を共にする」ことは精神のバランスを安定させる大切な時間です。
好きな器に盛り付けて、ベランダで育てている紫蘇〔しそ〕やバジル・ハーブなどを使った料理が夏になると多くなります。
豊田市で夕食の材料を買って名古屋へ
名古屋以外のスーパーや「道の駅」などで「その土地でしか買えないもの」を見つけたときは嬉しいですね。
豊田で美味しいお味噌を見つけました。
早速このお味噌で「肉味噌」を作りました。
食欲がなくなるこの季節に、真っ白な炊きたてのご飯に肉味噌はけっこう合います。
どんなに暑くなっても食欲が落ちないのが残念ですが。
野田味噌商店の粒豆みそ
名古屋は赤味噌〔八丁味噌〕が有名です。関西の人は「真っ黒に近いお味噌汁」を見るとびっくりされますが、名古屋人はけっこう「この色と味」が好きです。トンカツにもお味噌をかけたり、おでんも甘味噌で食べます。
外の暑さとは別世界の美術館の空間で静かに絵と向き合う時間もいいものです。
DATA 豊田市美術館
愛知県豊田市小坂本町8丁目5番地1
Tel:0565−34−6610
Open:10:00−17:30
お休み:月曜日
いつ訪ねても感動する美術館です
フェルメール、来る
2011年6月11日〔土〕−8月28日〔日〕
オランダ・フランドル絵画のコレクションで知られるシュテーデル美術館〔ドイツ・フランクフルト市〕が所蔵しているフェルメールの数少ない作品の中から一点を観ることができました。
地理学者 ヨハネス・フェルメール
フェルメール以外にはオランダ・フランドルの歴史画や肖像画・風俗画・風景画などが展示されています。
彼のような絵を描いている作品は他にも何点かありましたが、やはり構図と「窓からの光」のとらえかたは彼独特なものでした。
どちらかといえば他の絵は暗く見えにくいのですが、フェルメールは「見えない闇を描く」ことをやめた初めての画家だったのかもしれません。
彼が絵に描いた部屋は2つしかなく、窓のある部屋の構図を「どうしたら美しく見える」のかを考えていたことがわかります。
フェルメールはオランダ・デルフトの町からほとんど出ることはなく、11人の子供の父親だったので、きっと絵と向き合う時間が「唯一癒しの時間」になっていたのではないでしょうか。
自分の好きな「何かを見つけた人」は幸せですね。
今も私たちは彼の絵に描かれている「光」に感動することができます。
デルフトの旧教会の内部
ヘンドリク・ファン・フリート
1660-63年頃
合金の盆の上の果物とワイングラス
アブラハム・ミフノン
1663−64年頃
この静物画にはチューリップが描かれてはいませんが、チューリップが描かれている作品が多くありました。オランダのアムステルダムでは高価な値段で売買され、「チューリップバブル」が起こり、フェルメールの絵の100倍もの値段がつけられて売買されていた時期がありました。
17世紀の「地球儀や天球儀・地図・コンパス」など珍しいものも展示されていました。
17世紀、日本は江戸時代なので地球儀の中の小さな点のような日本を見て、当時の人たちは驚いたのではないでしょうか。
今でも「小さな島国」に変わりはありませんが、清潔で礼節のある民族に変わりはなく、職人技の確かさや日本文化の質の高さを他の国の人にもっとわかってもらえるといいのですが。
この静物画にはシャンパンフルートといわれれる縦に長いシャンパングラスが描かれていました。
絵葉書にはワイングラスと書かれていましたが、17世紀にはこんな細長い形のワイングラスでワインを飲んでいたのでしょうか?
日常生活を描いた風俗画から当時「使われていた器やグラス」着ていた衣装などから「宝石や真珠のデザインと輝き」も伝わってきて目に残りました。
リチャード・セラ「ダブル・コーンズ」
美術館の前庭にあるこの作品に会うのも楽しみです
アメリカを代表する現代アーティスト
アメリカNYにあるDia Beacon〔ディア・ビーコン〕で観た彼の巨大な鉄の作品を観たとき、鋼鉄の冷たいイマージはなく「カーブした柔らかい線」に優しさを感じました。
この作品の前で鉄が使われている作品になぜか「惹かれる自分」に気づきました。
豊田市美術館の作品も同じ鉄ですが、この「錆色〔さびいろ〕とフォルムの美しさ」にいつも感動します。
この作品を撮ると空が切り取られて迫ってきます。
この空も作品の一部になっているように感じます。
鉄の「錆びた色と空のブルー」のコントラストが美しい
お天気だったらもっと空のブルーが強く美しいのですが・・・・
是非お天気の日に出かけて見てください。
他にも2点作品が置かれています。
ソル・ルウィットの「柱のある立体」とウイリッヒ・リュックリームの無題「立方体」も緑の芝生の中にたたずんでいます。
もう一つ好きな場所はベンチ
よく手入れされた芝生を歩いてベンチでしばし休憩
目の前にある噴水?を見ながら、この美しい美術館の建物をゆっくりと眺めます。
この美術館は豊田市民の宝物ですね。
アートに関心がない人でもこの「庭」を訪ねるだけでも価値があるのでは。
最後はミュージアムショップへ
このショップの「アート関係の本」は厳選されていて、読んでみたい本ばかりでいつも迷います。
古くて美しいもの 古美術入門 関美香 著
今回はアメリカ在住の長女と合流して、7月10日から出かけるアメリカ・NYとロングアイランドにある避暑地イースト・ハンプトンの旅のために購入。
たぶん飛行機の中で読み終えてしまうのですが、海外に行くといつも「日本的なもの」が恋しくなります。
又このブログで「アメリカの旅」も紹介できたらと思っています。
もう一箇所にもベンチが対で置かれています。
芝生とのバランスがうつくしい配置です。
フェルメールの絵とフランドル絵画を見て心を充分満たした後は夕食が楽しみです。
旅以外で夕食を外食することはあまりなく、どんなに忙しくしていても、できるだけ「家ご飯」を作ります。
我が家の夕食はけっしてご馳走ではないのですが、旬のものを簡単に味付けして、できるだけ手をかけないでおいしいものを食べたいと思っています。
生きていくためだけに食べるのではなく「家族と食事を共にする」ことは精神のバランスを安定させる大切な時間です。
好きな器に盛り付けて、ベランダで育てている紫蘇〔しそ〕やバジル・ハーブなどを使った料理が夏になると多くなります。
豊田市で夕食の材料を買って名古屋へ
名古屋以外のスーパーや「道の駅」などで「その土地でしか買えないもの」を見つけたときは嬉しいですね。
豊田で美味しいお味噌を見つけました。
早速このお味噌で「肉味噌」を作りました。
食欲がなくなるこの季節に、真っ白な炊きたてのご飯に肉味噌はけっこう合います。
どんなに暑くなっても食欲が落ちないのが残念ですが。
野田味噌商店の粒豆みそ
名古屋は赤味噌〔八丁味噌〕が有名です。関西の人は「真っ黒に近いお味噌汁」を見るとびっくりされますが、名古屋人はけっこう「この色と味」が好きです。トンカツにもお味噌をかけたり、おでんも甘味噌で食べます。
外の暑さとは別世界の美術館の空間で静かに絵と向き合う時間もいいものです。
DATA 豊田市美術館
愛知県豊田市小坂本町8丁目5番地1
Tel:0565−34−6610
Open:10:00−17:30
お休み:月曜日