JUGEMテーマ:グルメ
どこに行くにも、バックの中には本が。
ニューヨークの旅にも何冊か持っていきました。その中の一冊。
表紙
「クレーの食卓」
新藤信、林綾野 著
講談社 1,890円
裏表紙を開くと、クレーがよく作っていた「料理の本」になっています。この本は、いつも行く美容院に置いてあって一目で気に入って、早速本屋さんで買いました。
料理の本は、写真も美しいものが多く、買った本の料理を全部作るわけではありませんが、無性に見たくなります。
料理もアートなので、、芸術家の多くが美食家で、料理好きな人が多いこともうなずけます。
クレーも画家として認められるまでは、妻がピアノ教師として働いて家計を支え、主夫として、毎日食事を作っていたようです。
収められている料理は「豪華な料理」ではありませんが、彼の作品の題材にも使われた、魚やお肉、野菜を使った簡単な料理と、彼が大好きだった「焼きリンゴ」の作り方が収められています。
魚をめぐって
20世紀を代表する画家、「パウル・クレー」は、ドイツ人として生まれましたが、スイスのベルンでほとんどを暮らしました。ドイツの「バウハウス」〔美術と建築の学校〕〕に教授として招かれ、ほかにもカンディンスキーなど、20世紀を代表する画家が教鞭をとっていました。
日本でも展覧会が開かれてファンが多い彼の作品ですが、クレーが毎日、奥さんと子供のために、美味しい料理を作りながら、キッチンで作品を描きながら、才能を開花させていったことには驚きました。
忘れっぽい天使
クレーの作品の中で、好きな作品。
題もなんとなくユーモラスで、彼の人柄がうかがわれます。
帰国してからは教室があり、あっという間に5月のゴールデン・ウィークも終わって静かな時間が戻ってきました。この本の料理はどれも簡単で作りやすいものばかりです。
タラの水煮
フリカデル〔ハンバーグ〕
我が家のミンチカツは、タマネギとお肉だけのシンプルなものですが、クレーは、タマネギと西洋ネギ〔日本のネギでも大丈夫〕を入れて作っていました。
ヴィエナー・シュニッツェル
我が家では薄いトンカツですが、レモンをかけて食べるのもさっぱりしていて美味しい。