古道具屋さんに飾られていた享保雛〔きょうほうびな〕
江戸時代中期の享保に流行したお雛様
明治時代から現代の皇室にならって、向かって左に男雛〔おびな〕、右に女雛〔めびな〕の飾り方が正式になりました。
上のお雛様の並び方は関西で多く見られる飾り方です。
お雛様は五節句の一つして江戸時代に定められた「桃の節句」ともいわれる女の子のためのお祝いです。
我が家も毎年2月3日から3月3日までお雛様を飾って、出来るだけ長くお雛様を楽しみます。
「おこしもの」とも言われる雛餅
昔は家庭で作るものだったようですが、今ではお店で作られたものが売られています。
お雛様には、菱餅やひなあられも飾りますが、今年は頂き物のお雛餅も飾りました。
御餅が収められていた箱の色も美しい色合いでした。
お米の粉で作られている伝統的なおこしものの「雛餅」を、少し焼いてお醤油で食べるのも美味しいのですが、今年は甘めの胡麻だれを作って、送ってくださった方に感謝をしていただきました。
胡麻だれは、お醤油ときび砂糖・みりんと少しのお味噌だけで簡単にできます。
胡麻にくるみを足したら、五平餅のたれにもなりますね。
白酒
他には、桃の花酒などをお祝いのお酒としていただきます。
食後に甘酒もいいですね。
小さめの金色のグラスは和のテーブルにもあう大きさ。
今はお店が閉店してしまいましたが、カッシーナ名古屋店で買い求めました。
貝の形の小さな器は有田焼きの「深川製磁」のもの。
今年我が家に加わりました。
お雛様の器には、菱形や貝型、瓢型〔ひょうたん・ひさご〕や朱の漆器など、やさしい色の器があいます。
珍しい貝型などは普段では中々見つからないので、めぐり合った時に思い切って買って置かれるといいと思います。
お雛様が描かれている「貝型の器」にも縁に金彩が。
お祝いの器には金が施されたものが雅です。
蛤の潮汁〔はまぐりのうしおじる〕
二つに分かれた蛤の殻は決して他の蛤と合わないことから、女性の貞淑や純潔のしるしとして、
お雛様には「蛤のお吸い物」をいただきます。
縁があって一緒に暮らすことになった夫婦には楽しいことばかりではないのですが、一人の人間として尊重しあい、お互いに「助け合って」暮らして行けるのでしたら、夫婦ほど強い絆はないのではないでしょうか。
なにもわからない「幼い子供」のために、その子供の父親は、この世に「たった一人」しかいないのですから、なんとかふんばって別れないで、毎日どんな小さなことでもいいので「楽しみ」を見つけて頑張っているうちには、状況は必ずいい方向に進んでいくと信じてます。
我が家の3人の女の子も、今ではすっかり大人の女性になりましたが、お雛様のお祝いの日を迎えるとふんばっていた時の自分を思い出します。
茶碗蒸し
お刺身と「蟹と胡瓜の酢の物」に「散らし寿司」
好きな作家・奈良千秋さんの白磁の木瓜〔もっこう〕型にちらし寿司を。
特別に豪華でもないささやかな食事ですが、みんなが健康で「お祝いできたこと」がなにものにもかえられない宝物です。
今年は松坂屋北館に入っている「ヴィタメール」のケーキでお祝いを。
ベルギーの首都、ブリュッセルで創業以来一店舗のみで作られていたケーキが、今では日本でも味わえることができるようになりました。
このお店で一番人気のイチゴケーキ。
デザインもおしゃれですね。
DATA 松坂屋 北館1F ヴィタメール 〔洋菓子〕
松坂屋 北館3F 深川製磁 〔特選和食器売り場〕
名古屋市中区栄三丁目16番1号
Tel:052−251−1111