東京/上野公園の一角にある国立西洋美術館の庭にある、ロダンの「地獄の門」「考える人」「カレーの市民」の彫刻が迎えてくれます。
ロダンの彫刻を多く所蔵しています。
以前ブログにも書いたル・コルビジェの基本設計を元に弟子の前川國男らによって建てられた。ピロティ〔柱〕にコルビジェの特徴のあるデザインが観れます。
2007年6月12日〔火〕〜8月26日〔日〕
11世紀から12世紀のヨーロッパに生まれたロマネスク〔ローマ風のという意味〕美術。
フランス・スペインに残るロマネスクの修道院を、写真家・六田知弘さんの写真によって、紹介されていました。
中世の建築様式にはゴシックとロマネスクの建築があります。
ゴシックの大聖堂が都市または街にあるのに対して、ロマネスクの修道院は辺鄙な地にあって、観光客が中々一人で訪ねるのが難しい場所にあります。
以前フランス・ロマネスクの建築を訪ねる旅にツアーに参加しました。
セナンク修道院・ラベンダーが咲く7月頃は世界中から、観光客が押し寄せます。
頭まですっぽりかぶることが出来るフードが着いた僧衣を着て歩く、シトー派の修道士の姿が映画の中のワンシーンを観ているようで、背筋が伸びる思いでした。
1988年以降、カンヌ沖のレラン修道院から移り住んだ修道士たちは、中世さながらの生活を今も続けています。
ラベンダーの栽培やハチミツ作り、建物の修理や観光客のお土産の販売も彼らにとっては、聖なる労働です。
プロヴァンス=コート・ダジュール地方にあるル・トロネ修道院・セナンク修道院・シルヴァカール修道院はプロヴァンスの三姉妹と呼ばれています。
いくつか訪ねた修道院の中で心に強く残った修道院はル・トロネとセナンクでした。
今回その一つ、ル・トロネ修道院の写真を観ることができました。
ミニマムな建築は現代も、多くの建築家に衝撃を与え続けています。
十字架のみが飾られている祭壇
ヨーロッパのバロックな飾りすぎる教会は、祈りを捧げて静かに瞑想する場所というより、圧倒されてうろたえることが多く、ロマネスクの建築にはシトー会の修道士の貞節・清貧・服従の精神が流れていて、質素で心が落ち着きます。
茶室のなにもない空間の光が、心の奥深くにある精神に向かわせるように、ロマネスクの聖堂に差し込む光にも、同じものを感じます。
フランス・ブルターニュにあるモン・サン・ミッシェル〔1979年世界遺産に〕
こちらはゴシック建築の修道院です。
多くの巡礼者が頂上にそびえる「大天使ミカエル」をめざして訪れています。
2005年の夏に訪ねたいと思いつづけていて、やっと叶いました。
パリ・モンパルナス駅からTGVでレンヌまで2時間、レンヌから直通バスで1時間、地の果てに来てしまったようです。
僧院の西側のテラスからはブルーグレーの湾が一望できます。
写真で撮ったものをデジカメで撮り直しているので、暗くてごめんなさい。
美しい回廊に佇んで、時間が止まってくれたらと願いました。
2006年からやっとデジカメを買って、それまでは、デジカメではいい写真が撮れないないのではと思っていましたが、今はすっかり体の一部になっています。デジカメで写真がとれなかったのが残念です。
僧院を出てからは、世界中の巡礼者と観光客で歩くのも大変でしたが、塩味のするキャンディーをお土産に買いました。名物の巨大オムレツも食べましたよ。
パッケージが素朴な感じで気に入っています。
日本の巡礼は、四国のお遍路の旅ですが、主人はリタイヤしたら、計画しているようです。
徳島の一番札所・霊山寺〔りょうぜんじ〕から始まって、88番札所・香川県の大窪寺までの総距離約1400kmの道のりを歩いて、お札をいただいて巡るのですが、途中、香川県の丸亀には、猪熊弦一郎の現代美術館がありますし、直島町には、アートの聖地 地中美術館で有名な直島があります。
この2つの美術館さえあれば、私もなんとか付いていけそうです。
国立西洋美術館
DATA
address:東京都台東区上野公園7番7号
Tel:03ー3828−5131
Open:9:30〜17:30
Close:月
URL:www.nmwa.go.jp