西伊豆の海
海岸で見つけた貝殻
夏の前の静けさ。
プライベートビーチのようでした。
お天気が良かったら海の色がきれいなのに残念です。
6月の終わりなのでまだ梅雨の名残で雨が降ったりやんだりでしたが、ほんの少し雲が切れたひと時を泳ぎました。
足元の砂がはっきりと見えるほど透明な海で感激。
ここは西伊豆の松崎町から南に5キロほどの駿河湾に面した岩地温泉にある宿です。
建築家・中村好文〔なかむらよしふみ〕さんのお勧めの宿で中村好文さん本人がデザインされたテーブルや照明が使われています。中村さんにはギャラリーで2度ほどお会いする機会がありましたが、
「すべてのの芸術は真の人間らしさから生まれる」という言葉どおりのお人柄でした。
最近は建築関係の本〔住宅巡礼〕や私自身も好きな「ロマネスク様式」の教会を訪ねる「フランス・ロマネスクを巡る旅」など何冊も本を出版されていてお忙しいようです。
すまいの風景 ¥1600円 株式会社 アトルズ
最近読んだ中村さんの本。
家具好き、本好き、食器好き、雑貨小物好き、古道具好き、つまりモノの好きな性分で、手に入れたモノは大切に使い続けるタチですからと書かれていて、一緒だなって思いました。
この本を開くと静謐な空気が流れていて、中村さんのデザインする、余分なものがすべて削ぎ落とされて装飾的ではないデザインがシェーカー家具に通じています。
持ち物はその人となりを表すものなので、吟味した自分らしいモノを持ちたいですね。
宿の入り口に咲いていたあじさい。
縁側の前に置かれた蓮の葉の緑が美しい。
ダイニングルームの床の間に飾られていた壷。
このテーブルと照明も中村さんのデザインです。
この場所で庭の緑を見ながら朝食を。
シンプルでモダンです。
磨きこまれた建具がいいつやになっていました。
使い込まれた廊下を歩いてダイニングルームへ。
以前はお座敷だった空間を中村さんがダイニングルームに設計されて、民宿ですが気持ちのいい空間になっています。
中村好文さんデザインのタンス。日本に古くからある階段タンスのデザインですね。
飾り棚として作家さんの器が飾られていました。
玄関のすぐ横に中村さんデザインの読書スペースもあって、アート関係の本やお料理の本が。
こんな空間も本好きには嬉しいですね。
楽しみにしていた夕ご飯
中村さんの手がけられた空間も見たかったのですが、一番は奥様が作られる和洋をとりまぜて工夫されたお料理をいただくのが目的でした。
たこと水菜のサラダ
伊勢海老のお刺身
輪花の小皿にお刺身のたまりを。
主人の大好物のあわび
ひらめのお刺身
伊勢海老ビスクスープとトーストしたパン
今回のお料理の中で今も味が舌に残っているスープ。このスープは最高に美味しい。
朱の漆器にトーストもいい組み合わせです。
バターとバジルソースが絶妙なサザエのつぼ焼き
お豆腐のようなチーズと昆布
真鯛の塩焼き
デザートの果物はよく冷えたミカン。
箸置きの白と黒の角皿がモダンです。
まだフランスの食器・アスティエ・ド・ヴィラットの白の器に盛られたお料理など、他にも何点かありましたが、食べるのに夢中になって撮るのを忘れてしまいました。
朝食
日本らしいシンプルな朝食で私たちには充分な量でした。
朝食のジュースはオレンジジュースかトマトジュースが多いいのですが、
リンゴとトマトをミックスしたジュースでした。
夜食べた伊勢海老を朝食のお味噌汁に。
作家さんの急須
持つ手の部分が木になっていて使いやすい急須です。
こんなところに奥様のこだわりが感じられます。
お風呂場から裏庭を。
漆喰で塗られお風呂場はご主人の設計で、ひのきのお風呂を撮りたかったのですが暗くて撮れませんでした。
蓮の花が雨にぬれて生き生きとしています。
帰りには江戸末期のなまこ壁の家が多く残されている松崎町へ。
松崎町にはフラスコ画の壁画技術にも劣らない左官の名工「入江長八」の美術館や重要文化財の小学校「岩科学校」など見所も多くゆっくり歩いて見学するところですが、、雨が降っていたので次回に。
一件だけ中瀬邸〔明治時代の建物で以前は呉服屋さんだった〕によって帰りました。
漆喰で描かれた蔵の扉
柱や鴨居に中瀬家の家紋の「たちばなの花」がたくさん使われていて、豪商だったことがうかがわれます。
中瀬邸の近くにあった骨董のお店「やべ古美術」で。
金継ぎがされた染付けの古いものですが、絵と形が気に入って買い求めました。
お煎茶のお湯を入れる建水〔けんすい〕にいいかなって思っています。
買った器をどんなものに使おうか、どこに飾ったら美しくみえるのか、どんな花をいけようかとを考えるのも楽しみです。
DATA かいとく丸
静岡県賀茂郡松崎町岩地363−3
Tel: 0558−45−0365
お休み:水曜日・木曜日 1日3組まで
海岸で見つけた貝殻
夏の前の静けさ。
プライベートビーチのようでした。
お天気が良かったら海の色がきれいなのに残念です。
6月の終わりなのでまだ梅雨の名残で雨が降ったりやんだりでしたが、ほんの少し雲が切れたひと時を泳ぎました。
足元の砂がはっきりと見えるほど透明な海で感激。
ここは西伊豆の松崎町から南に5キロほどの駿河湾に面した岩地温泉にある宿です。
建築家・中村好文〔なかむらよしふみ〕さんのお勧めの宿で中村好文さん本人がデザインされたテーブルや照明が使われています。中村さんにはギャラリーで2度ほどお会いする機会がありましたが、
「すべてのの芸術は真の人間らしさから生まれる」という言葉どおりのお人柄でした。
最近は建築関係の本〔住宅巡礼〕や私自身も好きな「ロマネスク様式」の教会を訪ねる「フランス・ロマネスクを巡る旅」など何冊も本を出版されていてお忙しいようです。
すまいの風景 ¥1600円 株式会社 アトルズ
最近読んだ中村さんの本。
家具好き、本好き、食器好き、雑貨小物好き、古道具好き、つまりモノの好きな性分で、手に入れたモノは大切に使い続けるタチですからと書かれていて、一緒だなって思いました。
この本を開くと静謐な空気が流れていて、中村さんのデザインする、余分なものがすべて削ぎ落とされて装飾的ではないデザインがシェーカー家具に通じています。
持ち物はその人となりを表すものなので、吟味した自分らしいモノを持ちたいですね。
宿の入り口に咲いていたあじさい。
縁側の前に置かれた蓮の葉の緑が美しい。
ダイニングルームの床の間に飾られていた壷。
このテーブルと照明も中村さんのデザインです。
この場所で庭の緑を見ながら朝食を。
シンプルでモダンです。
磨きこまれた建具がいいつやになっていました。
使い込まれた廊下を歩いてダイニングルームへ。
以前はお座敷だった空間を中村さんがダイニングルームに設計されて、民宿ですが気持ちのいい空間になっています。
中村好文さんデザインのタンス。日本に古くからある階段タンスのデザインですね。
飾り棚として作家さんの器が飾られていました。
玄関のすぐ横に中村さんデザインの読書スペースもあって、アート関係の本やお料理の本が。
こんな空間も本好きには嬉しいですね。
楽しみにしていた夕ご飯
中村さんの手がけられた空間も見たかったのですが、一番は奥様が作られる和洋をとりまぜて工夫されたお料理をいただくのが目的でした。
たこと水菜のサラダ
伊勢海老のお刺身
輪花の小皿にお刺身のたまりを。
主人の大好物のあわび
ひらめのお刺身
伊勢海老ビスクスープとトーストしたパン
今回のお料理の中で今も味が舌に残っているスープ。このスープは最高に美味しい。
朱の漆器にトーストもいい組み合わせです。
バターとバジルソースが絶妙なサザエのつぼ焼き
お豆腐のようなチーズと昆布
真鯛の塩焼き
デザートの果物はよく冷えたミカン。
箸置きの白と黒の角皿がモダンです。
まだフランスの食器・アスティエ・ド・ヴィラットの白の器に盛られたお料理など、他にも何点かありましたが、食べるのに夢中になって撮るのを忘れてしまいました。
朝食
日本らしいシンプルな朝食で私たちには充分な量でした。
朝食のジュースはオレンジジュースかトマトジュースが多いいのですが、
リンゴとトマトをミックスしたジュースでした。
夜食べた伊勢海老を朝食のお味噌汁に。
作家さんの急須
持つ手の部分が木になっていて使いやすい急須です。
こんなところに奥様のこだわりが感じられます。
お風呂場から裏庭を。
漆喰で塗られお風呂場はご主人の設計で、ひのきのお風呂を撮りたかったのですが暗くて撮れませんでした。
蓮の花が雨にぬれて生き生きとしています。
帰りには江戸末期のなまこ壁の家が多く残されている松崎町へ。
松崎町にはフラスコ画の壁画技術にも劣らない左官の名工「入江長八」の美術館や重要文化財の小学校「岩科学校」など見所も多くゆっくり歩いて見学するところですが、、雨が降っていたので次回に。
一件だけ中瀬邸〔明治時代の建物で以前は呉服屋さんだった〕によって帰りました。
漆喰で描かれた蔵の扉
柱や鴨居に中瀬家の家紋の「たちばなの花」がたくさん使われていて、豪商だったことがうかがわれます。
中瀬邸の近くにあった骨董のお店「やべ古美術」で。
金継ぎがされた染付けの古いものですが、絵と形が気に入って買い求めました。
お煎茶のお湯を入れる建水〔けんすい〕にいいかなって思っています。
買った器をどんなものに使おうか、どこに飾ったら美しくみえるのか、どんな花をいけようかとを考えるのも楽しみです。
DATA かいとく丸
静岡県賀茂郡松崎町岩地363−3
Tel: 0558−45−0365
お休み:水曜日・木曜日 1日3組まで