初女さんのお料理 佐藤初女〔さとうはつね〕
本屋さんで見つけた本です。
料理にあまり感心のない方にも作りやすいレシピばかりです。
初女さんは青森県に生まれ、小学校の教員、染色工房主宰を経て、83年自宅を開放して「弘前イスキア」を開設。
92年、岩木山嶺に「森のイスキア」を開く。
佐藤初女〔はつね〕さんを知ったきっかけは、龍村監督の「地球交響曲ガイアシンフォニー第2番」の映像でした。
心に悲しみや生きていくのを辞めたいと思い悩んでいる人が、助けを求めて、最後に望みを託して「初女さん」を訪ねます。
彼女が心を込めて作った、「ささやかな料理」や「やさしく握ったおにぎり」を食べて、食事と生活を共にすることで多くの人がもう一度生きてみようと山を降ります。
「家庭の和 人との交流 どれをとっても正しい食事をしているところに問題は起こりません。
また問題が起こっても、正しい食に直したときに、それが改まるのではないでしょうか。」
私自身もこの言葉には同感です。
お母さんの手がかかっていない「既製品」だと、おなかが満たされても心が満たされません。
たしかに共働きの家庭が増えて、むずかしくなっていますが・・・・・
龍村監督が言われるように、めんどうくさいという気持ちが地球を汚染して、破壊しているのも確かです。
我が家にもやっと春が。
毎年、ふき味噌にして春一番の味を楽しみます。
今年は、佐藤初女さんのレシピでふき味噌を作りました。
ぼけてしまってごめんなさい。
せっかく寒い冬を頑張って咲いてくれたのに。来年の春まで会えないのでこのまま載せることにしました。
たしかに、蕗〔ふき〕のはかまをとって、細かく刻み「ふき味噌」を作ることは面倒なことですが、口の中にひろがる「ほろ苦い春」を真っ白いご飯とともに食べると、心が安定してゆくのを感じます。
こんなにも人間にとって「心の平安」に食がかかわっていることに驚きます。
いつからか、ほんのり苦味のある味が好きになりました。
待ちに待った春が食卓に。
DATA 主婦の友社 1,800円