刈谷市美術館   宇野亜喜良展

JUGEMテーマ:アート・デザイン










                     2010年9月18日〔土〕-11月3日〔水〕











           彼岸花が咲き始めた初秋に刈谷美術館を訪ねました。












   茶室・佐吉知庵でお抹茶をいただいてから美術館へ


前回・チェコのアニメーションでの展覧会では時間が合わなくて残念でしたので、今回は時間に合わせてでかけました。













茶室の床の間には高僧が書いた墨蹟〔ぼくせき〕が。
水を手ですくってみたら、手の中に月が写っていたという意味で、お月様の美しい秋にふさわしい掛け軸です。
墨の濃さや筆の勢いからも、水の流れる様や美しいを感じました。






畳に座り、一輪の花と掛け軸だけのミニマムな空間で静かにお茶を頂く時間は、忙しい毎日をふっと忘れさせてくれる瞬間です。





何も装飾的なものがない空間に「目に見えない宇宙」を感じるのは日本人だけの感性でしょうか













                   薔薇の記憶

今回の宇野亜喜良の絵に多く描かれていた「薔薇の花」によせて作られた和菓子
和菓子も日本が誇ることができる芸術作品ですね。













横尾忠則とも並ぶ、戦後の日本を代表するグラフィック・デザイナー
挿絵画家としても有名で76歳の現在も精力的に活動している宇野亜喜良の大規模な展覧会へ


              

薔薇の記憶   
宇野亜喜良全エッセイ
東京書籍




宇野亜喜良 1934年名古屋市中区矢場町に生まれる
名古屋市立工芸高校図案科卒

父親は室内装飾の仕事を、母親は「白薔薇」というカフェを経営。
そんな両親のDNAから、幼いときに父親に絵の手ほどきを受け、早くから才能を開花させ、多くの賞を受賞。













繊細な線描からは、竹久夢ニの絵を思わせる「細い体の線と目に特徴がある女性」は宇野亜喜良の絵の特徴にも重なっていて、一角獣などの図案で知られるフランスの前衛芸術家・ジャン・コクトーの影響も見られます。色使いと耽美的で妖艶な女性や少女たちは一度見たら忘れられない個性があります。













本の挿絵やポスター・コマーシャルなどで、気がつかないうちに多くの作品を多く目にしていたことに気づきました。











             はだしの恋唄

             寺山修司著




1960年代に女の子のために出版された、文を寺山修司〔詩人・小説家・俳優・映画監督〕
挿絵を宇野亜喜良が描いた本は現在も出版され愛されているシリーズです。



個人的には水彩で描かれたものより、インクと紙だけのシンプルな線で描かれたものに惹かれました。



76歳の宇野亜喜良の活躍は年齢を重ねても、進化していけることを教えてくれました。






DATA 刈谷市美術館
    刈谷市住吉町4丁目5番地
  Tel:0566−23ー1636
Open:9:00−17:00
お休み:月曜日



 

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