名古屋・ヤマザキマザック美術館のクリスマスのためのテーブルコーディネート

JUGEMテーマ:アート・デザイン









 
ヤマザキマザック美術館にて、アトリエ・イリヤ・スロースタイルのクリスマスコーディネートをさせていただきました。



コーディネートが見られるヤマザキマザック美術館は、名古屋の新栄に2010年4月23日にオープンした名古屋の新しい美術館です。





ヤマザキと聞くとお菓子のヤマザキ製菓を思い描きますが、工作機械を提供している会社で、今回お仕事をさせていただいたことで、携帯電話や車、飛行機や船などを作り出す精度の高い部品を生産する機械を提供している会社だったことを知りました。





2010年11月16日〔火〕−12月25日〔土〕
「ルイ・マジョレルの部屋」のためのクリスマスコーディネート
クリスマスディナー〔聖夜の食卓〕






ルイ・マジョレル
フランスの家具デザイナー
エミール・ガレを筆頭としたナンシー派を代表する作家で、紫檀やウォルナットやチーク材など、どちらかと言えば彫刻的なフォルムの家具が多くみられます。




余り時間がない状態でコーディネートすることが決まり、テーマはクリスマス
テーマカラーはクリスマスカラーの緑・赤・白・ゴールドに。



緑は常緑で永遠の命と生命感をあらわしています。
赤はキリストの血を
白は純潔を
ゴールドは太陽や豊かさの象徴として、三賢者の贈り物も表しています。
これらの色をちりばめてコーディネートしました。




今回コーディネートした部屋はルイ・マジョレルの家具が飾られた空間で、18世紀末から20世紀初頭にかけて、欧米各地で流行した装飾様式「新しい芸術」といわれているアール・ヌーヴォー様式の空間です。










正面に見える大きな飾り棚は自然をテーマにしたルイ・マジョレルの家具

できるだけその家具が引き立つように、強い色は避けて、白のユリ「カサブランカ」でマリアの純潔を表し、清楚な中にもグラマラスな白のアマリリスと白のカーネーションでアレンジしました。
クリスマスのアレンジですので、オーナメントは東京初台にある「パフコレクション」の装飾的なゴールドのオーナメントも加えました。
プリザーブドのアマランサスのモスグリーンと、同じ深いグリーンのタッセルを両サイドに飾ることで、マジョレルの家具のグレードを損なわないように、よりグレードの高いものになりますようにと願いをこめて。










30cmのミラーのアンダープレート〔ディナー皿の下〕をオーダーして使っています。天井からの美しいバカラ社のシャンデリアの輝きがミラーに写りこむことで、よりクリスマスの華やかさを演出できたらと思いました。








セッティングに使われているものは、美術館に収蔵されていたアンティークの「マイセンの小花散らし」のディナーセットとフランスのシルバーメーカー「クリストフル」のカトラリーを使用。


ワイングラスはマイセンのクリスタルグラス「M」が彫られたもの
クリスタルグラスにシャンデリアの光が写りこんでより輝いてみえます。









メインテーブルのセンターピースは、キリストの血を表す赤の濃淡のアレンジを置くことで、降誕祭を待ち望む気持ちを表現しました。両サイドに置いた円錐のツリーは、ラムズイヤーの葉を一枚一枚張ったもので、パールのピンで留めて上品なツリーに。









本物が持つ食器の気品と堂々とした存在感をよりグレードの高いものにしたいと思い、テーブルクロスの色は本麻のベルギーのリネンメーカー・リベコ製の最上級のテーブルクロス「salina flax」を今回のためにオーダーしました。



アール・ヌーヴォーの発祥の地フランスやベルギー・ブリュッセルを旅したときに目にしたパリのメトロに残されている、彫刻家エクトール・ギマールのデザインや世界遺産にもなっているブルュセルの駅やアール・ヌーヴォーを代表するアルフォンス・ミュシャなど、アール・ヌーヴォーの言葉から浮かんでくるイメージを大切に、花や植物・昆虫が描かれた家具の気品を大切にコーディネートにしたいと思いました。




少しでも多くの人が、この空間でマジョレルの家具の美しさを堪能して、ひとときのクリスマスを楽しんでいただけたら嬉しいのですが・・・・・




ヨーロッパなどでは、アドベント〔待降祭〕といって、12月25日からさかのぼり、4週間前の日曜日から、神さまが天から降りてくるのを待つ準備に入ります。
まだ11月ですが、今年は早くから街中にクリスマスの飾り付けが始まっています。
教室の上級クラスの生徒さんも、クリスマススワッグ〔枝を束ねて玄関のドアに下げるもの〕を作りました。
あっという間にクリスマスですね。
今年もささやかな料理を作って、ルイ・マジョレルの家具に囲まれた空間ではありませんが、家族と迎える「クリスマスの食卓」を心待ちにしています。










今回アレンジに使ったゴールドのオーナメントを購入した東京・初台にあるパフコレクションのDMです。
毎年、10月の終わりごろに送られてくるDMは楽しみにしているもので、ハロウィンの飾りつけの教室に、今度はクリスマスの飾りつけの準備をすることを知らせてくれます。




DATA ヤマザキマザック美術館
     名古屋市東区葵1−19−30
  Tel:052−937−3737
Open:10:00−17:00
お休み:月曜日



DATA パフコレクション
     東京都渋谷区初台2−30−11
  Tel:03−3370−4658
Open:11:00−19:00
お休み:土・日・祝日



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