探しながら始めて行く場所はなんだか遠くに感じます。
本当に名古屋からは遠かったです。
都会のスタイリッシュなカフェも嫌いではないのですが、リラックスしてほっとできる場所は、古い家や建物をリノベーションして、作家さんの器で手作りのおいしいお菓子を出してくれるカフェを訪ねることが多いかもしれません。
訪ねたときは満席でせっかく来たのですこし待つことにしました。
写ってはいないのですが、本箱があって、のんびりと家族で本を楽しそうに読んでいる姿が印象に残りました。
時間ががかかっても丁寧に淹れられたコーヒーや紅茶・お茶を飲みたいと思います。
AM7:30からのオープンなのでモーニング〔7:30−10:30〕もあるそうです。
トーストとサラダとスペインオムレツがコーヒー〔岐阜の山田珈琲のお豆だそうです〕に。
まだすこし寒さが残る山々にちらほらと咲き出した桜を見ながらのモーニングもいいですね。
元気に仕事ができて、色々な所に飛びまわれるのも家だけではなく、こんな場所があるからかもしれません。
cafeにもお水にも小さなこだわりが多いのですが、そんな毎日の生活が心豊かなものにしてくれています。
カフェ・ノタリの店の隣には「清水」が湧き出ていて、水の神様が祭られていました。
水の神様
神木の榊〔さかき〕のみで、注連縄飾りと石仏の後輪の朱の色がうつくしい
こんなところにもすがすがしく「清潔な日本人」の心が見えました。
日本人の神様は八百万〔やおよろず〕の神様で、土の神様・木の神様・風の神様・水の神様と自然には神様が宿っていらっしゃると教えられ、信じてきました。
日本人にとって神様は一人ではないんですね。
湧き出ている水は透みきってよどみのない水色〔すいしょく〕
私自身もこの場所ではないのですが、伊吹山の雪解けが近づくとポリタンクを持って出かけるのを楽しみにしています。
朝起き抜けに飲むこの一杯の水は、舌にほんのり甘さが残っておいしい。
途中、横蔵寺〔よこくらじ〕の看板が。
「美濃の正倉院といわれているお寺」には以前お参りしたことがあります。
1817年断食を続けて入定した妙心法師の「ミイラ」がまつられています。
訪ねたのは随分昔ですが、今でもその姿は強烈に目に残っています。
一食抜いただけでも元気が無くなる自分と比べて、食べる楽しみを放棄してまで「仏の道」を貫き通した人がいたことに驚きでした。
DATA cafe notari
岐阜県揖斐郡揖斐川町東横山650−4
Tel:0585−52−2312
Open:7:30−17:00
お休み:木曜日+不定休