名古屋の熱田区で行われた秋葉の火まつりへ
たまたま車でお寺の前を通った主人が見つけて家族ででかけました。
年齢とともに「日本の風習やお祭り」を大切に暮らしたいと思う気持ちが強くなりました。
祈らずにはいられないことが多く起こり、火防守護・家内安全・無病息災を参加した人達の思いとともに祈願しました。
名古屋に住んでいるのに「秋葉の火まつり」を経験するのは始めでした。
寒い日でしたのでしっかりダウンコートを着込んで、ポケットにはカイロを忍ばせて、祭りが始まるのを待ちました。
外国の方も何人か見物されていて、どんな風にこのお祭りを知られたのでしょうか?
夜店が並んでお祭り気分は最高 でもせっかくの夜店の写真を撮ることを忘れてしまいましたが。
「青竹の青」と「白に黒字」のシンプルな「のぼり」がはためいて、周りの場を清めています
お参りの前にお線香をあげて、多くの人が寒い夜でしたが集まってお参りをしました
朱の和蝋燭〔ろうそく〕の火があたたかい
日本では仏事では「和蝋燭・わろうそく」を使います。
色は赤〔朱〕・金・銀・白の4色
赤〔朱〕は法事やお盆・春や秋のお彼岸などに灯します。
金は仏前結婚式に、銀は葬儀やお通夜に使われます。
白は本来は使いませんが、これらの色が準備できない時に代替品として使われるようです。
「和のテーブル」には和蝋燭を使いますが、モダンなデザインの和蝋燭や色のものを探します。
秋葉大権現の字が蝋燭の光で浮き上がって美しい大提灯
静寂な中に大護摩が組まれた「火まつりの場」
午後7時30分 松明〔たいまつ〕の火がつけられました。
火まつりに参加する人たちは祈祷して、厳粛な気持ちで祭りの始まりを待ちます。
外でじっと待ち続ける私達も寒くて厳しいのですが「素足」で火渡りをする人達の心境はどんな気持ちなのでしょう?
勢いよく燃える火まつりの場
大護摩が燃え盛り、火の勢いがしずまるのを待ちました。
勢いよく燃えている時はさすがに渡る事は難しいのですが、火の勢いが治まると「白装束の行者」が渡り始めて、後に信者や一般の人が一人一人渡っていきました。
一般の人たちが渡り始めました
なんとせっかくのクライマックスの写真が手がぶれてしまいました。残念・・・・・・
素足なので足は熱くないのでしょうか?
「心頭滅却すれば火もまたすずし」の心境でしょうか?
渡った人たちは一年の穢れ〔けがれ〕を火で清め、新しい穢れのない一年を迎えます。
驚いたのは、小さな子供さんを抱いて渡られた若いお母さんがいらっしやったことでした。
一生、このお祭りの光景は忘れられないものになるのではないでしょうか。
しっかりと抱いて一瞬のうちに渡られました。
母は強しですね。
びっくりしたのはこの左端に見える竹を白装束の行者が渡った瞬間、この竹の枝の取り合いになり、何事が起こったのか一瞬のできごとでしたが、この清められた竹を持ち帰ることで一年の無病息災を願うものだそうです。
一年の締めくくりにふさわしい行事でした。
DSTA 秋葉山円通寺
名古屋市熱田区神宮2丁目3−15
Tel:052−671−6987
Open:9:00−17:00